- ベビーベッドによじ登る対策は?
- ベビーベッドを乗り越えないようにする方法
- ベビーベッドよじ登り対策アイテムを紹介!
1歳~2歳頃になるとつかまり立ちがはじまるので、ベビーベッドをよじ登るようになって大変ですよね・・・
赤ちゃんの転落事故で最も多いのが、「ベッドからの転落」というデータが消費者庁に報告されています。
ベビーベッドからの転落事故は、保護者の「ベビーベッドの誤使用」による事故が多いそうです。
赤ちゃんが安心して寝られる環境を整えるためにも、ベビーベッドはお子さんの成長に合わせて正しく使わなければいけません。
そこで、本記事では次の内容をまとめています。
- ベビーベッドの正しい使い方
- ベビーベッドをよじ登る時期・対策
- 転落防止におすすめのベビーベッド
もしも赤ちゃんの発達にあっていないベビーベッドを使用している場合は、買い替えも検討した方がいいかもしれません。
記事後半では、お手頃価格のベビーベッドや長く使えるベビーベッドも紹介していますので、ぜひチェックしてくださいね!
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ベビーベッドによじ登るつかまり立ちの時期は?
ベビーベッドによじ登ることでおきる転落事故は、0歳〜1歳児に多く起こっています。
その原因にはベビーベッドの誤った使い方や、子どもの運動機能の発達状態にベビーベッドの調節が合っていなかったなどがあります。
ベビーベッドの誤った使い方・調整ミスでの事故が多発しています
ベビーベッドからの転落事故は0歳児・1歳児が多い
上のグラフをご覧いただくとわかるように、0〜1歳児のベッドからの転落事故が特に多いです。
- 0歳児のベッドからの転落事故は534件、内101件はベビーベッドから
- 1歳児のベッドからの転落事故は160件、内31件はベビーベッドから
これらは平成27年1月から令和2年9月末までに、医療機関から消費者庁に報告された転落事故の件数です。
0歳児が最も危険です…。ですが1歳~2歳も油断してはいけません!
ベビーベッドをよじ登る対策(購入時チェックポイント)
ベビーベッドの乗り越え対策の前に【ベビーベッド購入時のチェックポイント】を紹介します!
ベビーベッドの柵の高さが60cm以上のものを選ぶ
柵の高さは、ベビーベッドの床板の上面から60cm以上あるものを使用しましょう。
これはPSCマーク・SGマーク付きベビーベッドの特徴でもあります。
床板の高さが調節できるベビーベッドでは、調節次第では60cm以下にもなりますので、赤ちゃんがつかまり立ちをした時に柵の上桟より頭が出てしまう場合もあります。
赤ちゃんがのぞき込むような行動をすると、頭が重いので前傾姿勢になり、そのまま頭から転落する危険があります。
特に1歳を超えると赤ちゃんは動きも活発になってきているため、足のかけられる場所があればよじ登って柵を乗り越えてしまうので、注意が必要です。
お子さんがつかまり立ちや伝い歩きをはじめたら、ベビーベッドの高さを調節をする時期です。
PSCマーク・SGマーク付きのベビーベッドを買う
ベビーベッドには、安全性の基準となる「PSCマーク」「SGマーク」というものがあります。
「PSCマーク」(Product(製品)、Safety(安全)、Consumer(消費者))
国の安全基準検査にクリアした製品についているマークです。ベビーベッドは「特別特定製品」に指定されており、第三者機関の検査が義務付けられています。その厳しい検査に合格した製品にはPSCマークがついています。
「SGマーク」Safe Goods(安全な製品)
SGは「Safe Good」の略。ことば通りの「安全な製品」を意味するマークです。一般財団法人製品安全協会が定めたマークで、安全基準を満たしていることを示しています。
日本国内では「PSCマーク」がついたベビーベッドでなければ、販売できません。
しかし、レンタル品のベビーベッドにPSCマークがついていなければならないルールはなく、各事業者の判断になっています。
お使いのベビーベッドにPSCマーク・SGマークが付いているかを必ずご確認下さい。
PSCマーク・SGマーク付きのベビーベッドは、床板の高さ、柵の間隔、ベビーベッドの強度、塗料などについて安全性が確認されているものを使用するなどと、細かな基準で厳しく定められています。
PSCマーク・SGマークの有無はベビーベッドの使用時期に関係なく、チェックしておくべきポイントです!
PSC・SGマーク付きのベビーベッドは「転落防止におすすめのベビーベッド3選」で紹介しています✨
ベビーベッドによじ登る対策(転落防止編)
次に「ベビーベッドからの転落を防ぐ方法」について解説します。
ベビーベッドの柵を必ず閉めて転落防止する【新生児〜生後6ヶ月】
新生児からつかまり立ちをするまでの赤ちゃんは、ベビーベッドの柵をいちばん上まで上げることで転落防止ができます。
赤ちゃんの動きが少ないうちの転落事故は、保護者によるベビーベッドの誤使用が原因です。
消費者庁に寄せられた転落事故事例に、以下のようなものがありました。
ベビーベッドの柵を上げずに使用していて、80cm くらいの高さからフローリン グの床に子どもが落ちてしまった。保護者は同じ部屋にいて、2m 程度離れたとこ ろで作業をしていたが、落下した音で気が付き、見に行くと子どもが泣いていた のですぐに受診。両側頭頂骨骨折、入院9日間。 (医療機関ネットワーク、事故発生:令和元年 10 月、0歳、要入院
引用:消費者庁ウェブサイト
以下のような動きがあると、寝返りをする前の赤ちゃんでも、ベビーベッドから落ちてしまう可能性があります。
- 手足をバタバタと動かしているうちにからだが移動する
- 寝返りの兆候として、体を横に向ける、反らす
「寝返りはまだしない」と保護者が子どもの発達に対応しきれていないと、思わぬ事故につながります。
ベビーベッドを使用する時は必ず柵を上げておきましょう。
つかまり立ちのタイミングで柵を高くする
一般的には、生後9ヶ月前後でつかまり立ちをはじめます。
生後8ヶ月ごろで半数の子どもが、生後11ヶ月ごろには9割の子どもがつかまり立ちをするようになります。
つかまり立ちの兆候がみられる場合や、つかまり立ちができるようになったら、ベビーベッドの床板を最下段にして、柵を高くしておきましょう。
そうすることで、ベビーベッドの柵が高くなり、簡単には乗り越えられなくなります。
床板は最下段にして柵を高くする
つかまり立ちをするようになったら、あるいはその兆候がみられたら、ベビーベッドの床板を最下段に調節しましょう。
床板を下げることで柵が高くなり、赤ちゃんが柵を乗り越えてしまう事故を防げます。
開閉式の柵はつねに上げておく
スライド式の扉がついているベビーベッドの柵は、必ずいちばん高い位置まで上げておきましょう。
柵がきちんと固定されているかも、必ず確認してください。
誤って柵が落ちてきてしまうと指や手を挟む危険があります。
『柵は必ず上げて、固定されているか確認する』ということを習慣づけておけるといいですね!
柵の固定具・金具は定期的にチェック
柵の固定具、止め金具やネジ類は定期的に点検しましょう。
毎日使用しているとゆるんでくることもありますので、しっかりと締め直してくださいね。
なお、金具等が破損していた場合、代替品を使うのは危険ですので専用のものを使用しましょう。
踏み台になるものをベビーベッドに入れない
以下のようなものがベビーベッド内に置いてありませんか?
- ぬいぐるみ・おもちゃ
- 布団・まくら
- おむつ・おしり拭きケース
- 衣類
ベビーベッド内にこのようなものがあると、赤ちゃんが踏み台にしてしまうこともあります。
布団や衣類は、折りたたんだ状態だと高さが出てしまうので要注意です。
小さなおもちゃなどでも踏み台となり横桟(よこざん)によじ登ってしまうきっかけにもなるため、できるだけベビーベッド内にはものは入れないようにしておきましょう。
横桟とは、写真の通りです。
「ヘッドガード」はベビーベッドをよじ登る踏み台になるので使用しない
つかまり立ちをはじめた赤ちゃんが、ベビーヘッドガードを踏み台にして柵によじ登る危険があります。
赤ちゃんがつかまり立ちをするようになったら、ヘッドガードは使わないようにしましょう。
ただ、つかまり立ちをはじめたばかりの赤ちゃんは足腰の筋肉が未熟です。
ベビーベッド内で転倒して柵に頭をぶつけてしまう心配もありますよね。
つかまり立ちや伝い歩きをはじめた赤ちゃんには、ベビーベッド内でも「ヘッドガード」を使用すると安心です。
この頃の赤ちゃんは、ベビーベッドを寝る場所としてだけではなく、ベビーサークルとして使っているご家庭も多いと思います。
ベビーベッドの柵は赤ちゃんでも握りやすく、積極的に立って動くため、転倒して頭をぶつけてしまうこともあります。
「ヘッドガード」があれば、ないよりは安心ですよね。
実は、保険相談のキャンペーンを利用することで「ヘッドガード」を無料でもらえる裏技があります。
ご家庭にひとつあると安心ですので、この機会にご利用してはいかがでしょうか✨
ベビーベッドによじ登る対策(落下時の事故防止編)
最後に「ベビーベッドから転落したとき用の対策」を解説します。
ベビーベッドを正しく調節して使っていても、お子さんによってはベビーベッドによじ登ってしまう場合もあります。
また、今は大丈夫でも突然柵を乗り越えてしまう心配もありますよね。
そのため、ベビーベッドをよじ登り転落したときのことも考え、できるかぎりの対策はしておきましょう。
ベビーベッドは壁際に設置する
ベビーベッドの床板を最下段にしていても、横桟に足をかけてよじ登る子もいます。
柵の乗り越えや、柵からのぞき込むような姿勢をとれないように、横桟があるほうを壁側にくっつけて設置してください。
キャスター付きのベビーベッドを使用している場合は、外したほうが動く心配がなく安全です。
キャスターをつけたまま使用する場合は、動かないように必ず固定しましょう。
ジョイントマットやラグを床に敷いておく
万が一落下してしまった時のために、ベビーベッドの下や周りにクッション性のあるラグや、厚みのあるジョイントマット・プレイマットを敷いておきましょう。
ジョイントマットやプレイマットは、ベビーベッドを卒業した後も子ども部屋などで長く使えますよ!
2歳まではベビーベッドで寝かせるのが消費者庁の推奨
消費者庁では、子どもは満2歳になるまでベビーベッドで寝かせるよう注意喚起しています。
子どもがベビーベッドをよじ登るようになり「危ないからベビーベッドを卒業しよう」と考える人は多いようですが、大人用のベッドでいっしょに寝るのは危険です。
大人用ベッドに赤ちゃんを寝かせる危険性を知っておきましょう。
以下は大人用ベッドで寝かせていて起きた事故事例です。
大人用ベッドから転落して、頭部が受傷
大人用ベッドから転落して、大人用ベッドの周囲の毛布等の物で窒息
大人用のベッドの壁側から転落して、大人用ベッドと壁の間に挟まれる
このような重大事故が発生しているため、満2歳までの子どもはベビーベッドで寝かせるのが望ましいとされています。
現在使っているベビーベッドで心配がある場合は、ベビーベッドの買い替えも検討したほうがよいかもしれません。
そこで次項では、お手頃価格で買えるベビーベッドから、多機能で長く使えるベビーベッドをご紹介します。
親子で安心して寝られる環境を整えるためにも参考にしてくださいね。
転落防止におすすめのベビーベッド3選
こちらで紹介するベビーベッドは、お手頃価格で買えるものから、多機能なベビーベッド、対象年齢が6歳までと長く使えるベビーベッドです。
買い替えをしても損することのないベビーベッドを3つご紹介します!
「RiZKiZ(リズキズ)ベビーベッド」11段階の高さ調整
- 2.5cm単位で11段階の高さ調整
- コンパクトサイズor通常サイズから選べる
- シンプルな作りでお手頃価格
赤ちゃんの成長に合わせて高さを11段階で調節できる、お手頃価格のベビーベッドです!
2歳まで使えることを考えると、レンタルするよりもお安く購入できます。
「babubu(バブブ)」横開き(ドア式)のベビーベッド
- 扉がドアタイプ
- 9way(成長に合わせて9つの使い方)
ベビーベッドでは珍しい、扉が前に開くドアタイプのベビーベッドです。
扉がスライド式のベッドとの大きな違いは、横桟がないこと!
開閉式の扉がついているベビーベッドでは、横桟に足をかけてよじ登ってしまうことがありますが、babubu(バブブ)のベビーベッドでは、その心配がありません。
また、成長に合わせて以下のように使えます。
- ベビーベッド
- 添い寝ベッド
- プレイペン(ベビーサークル)
- パーテーション
- お絵かきボード
- キッズデスク
- キッズチェア
ベッドとしての役割が終わった後も、かたちを変えて長く使える優れもの。
添い寝用として使うときのための固定用ベルトや、ベビーサークルを広くするための追加パネルなど、必要に応じて購入できます。
お絵かきボードになるホワイトボードは、ベビーベッドとして使う際にはベッド下収納へもアレンジができるので、同時に購入しておくとより長く使えますよ◎
「soinelⅢ(そいねーる3)」ベビーベッドと大人のベッドをくっつけられる
- 6歳頃まで使用可能
- 奥行き53.5cmのスリムサイズ
- 高さ調節21段階で、布団・ベッドどちらにも対応
- 専用マットレス・サポートベルト付属
ベビーベッドの対象年齢は2歳までのものが多い中、そいねーる3は6歳頃まで使用可能。幅は143cmあります。
スリムサイズで寝室にも設置しやすく、高さは21段階と細かく調節できるため、お使いの大人用ベッドとも合わせやすい設計になっています。
開閉扉もついていて、大人用ベッドに固定したままでも取り外し可能。
お世話のしやすさや、赤ちゃんが安心して寝られるスペースが確保できるなどと、口コミもよいです!
そいねーるⅢを販売する「yamatoya公式YouTubeチャンネル」では、組み立て方やベビーベッドのサイズ感などについて見られるので、参考にされてはいかがでしょうか。
他には「持ち運びが便利なベビーベッド」として人気のあるドッカトットもおすすめです✨
大人用ベッドからの転落や事故防止の対策(1歳児・2歳児)
「危険性はわかっている」けれども、ベビーベッドでは寝てくれない…。と悩んでいるお父さんお母さんも多いですよね。
大人用のベッドで寝かしつけをする場合もあると思いますので、注意すべきことを再確認していきましょう。
赤ちゃんを大人用ベッドで寝かしつける時の注意点
- 大人用ベッドに子どもをひとりにしない
- 寝かしつけた後は子どもをベビーベッドへ移す
- ベッドと壁に隙間を作らない
- 柔らかいクッションや布団をおかない
- 幼児用ベッドガードで転落防止
大人用のベッドで寝かしつけをしたら、子どもはベビーベッドに移動させましょう。
なお、幼児用ベッドガードは生後18ヶ月(1歳半)以下の乳幼児には絶対に使用してはいけません。
0歳児が大人用ベッドとベッドガードに挟まれて命を落とす事故が発生しています。
製品ごとに対象年齢が定められていますので、かならず守ってご使用くださいね。
ベビーベッドと壁の隙間を埋める方法も参考にしてみて下さいね
万が一ベビーベッドからの転落事故が起きた時の対処方法は?
状況に応じて救急車を呼ぶ、もしくは病院へ電話をして指示に従って受診してください。
どうしたらよいか迷った時は、「こどもの救急」が判断の目安として利用できます。
「子ども医療電話相談事業(♯8000)」では、夜間や休日にどのように対処したらよいのか判断で困る場合に、電話での相談が可能です。
「#8000」に電話をかけるとお住まいの都道府県の相談窓口につながり、小児科医師・看護師から適切な対処法やアドバイスが受けられます。
どんなに対策していても事故が起きてしまうことはあります。
不安がある時は迷わず電話して相談してくださいね。
ベビーベッドをよじ登る・・・!赤ちゃんのつかまり立ち対策まとめ
ベビーベッドは厳格な検査に合格したものだけが販売されているPSCマーク対象の「特別特定製品」です。
お子さんがベビーベッドの柵によじ登るからといって、家にあるもので工夫して柵を高くするようなことは、危険ですのでしないでくださいね。
使い方を誤ってしまうと重大な事故につながることだってあります。
ベビーベッドは赤ちゃんの成長や発達に合わせて正しく調節・使用する事で、赤ちゃんが安心して寝られる場所となるのです。
もしも現在使っているベビーベッドに心配事がある場合は、買い替えも検討したほうがよいでしょう。
安い買い物ではありませんが、毎日使うものだからこそ、安心安全なものを選んで使っていきたいですね。